忘れない

海を歩く イラスト 阿閉真琴

思い描いたことは

忘れた頃に再現されるものだよね

だから焦っているときはいつも

うまくはいかないことばかり

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一人で生きようと思ったとしても

この世界は自分一人ではないから

あらゆることはありえる日々

感覚を麻痺させながら

欲望だけは手放せなかったり

似たり寄ったりが集っている

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たとえばぼくが

優しい呼吸をするだけで

世界は少し微笑むらしいなんて

言ってみても笑われるだけだよね

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あなたなら きっと

ぼくの呼吸より

もっと もっといい効果がある

あなたが優しい呼吸を慈しみ

身体に入り 放たれてゆく 風そのものに

呼吸そのものになったなら

あなたの思い描く世界は

きっとすぐに色を変えてしまう

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あゝここにいたと

自分自身を思い出せる

どこから来たのかということもね

不協和音も雑音も喧騒も

全てそのままに

まずは あなたの場所から

調和は生まれるんだ

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忘れそうだよね

忘れてしまっているんだよね

この世界

優しい呼吸

家族で飲む優しいお茶

恋人と歩く優しいペイヴメント

水のように聴こえる美しい音色

桜並木の川辺の輝き

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思い描いたことは

忘れた頃に再現されるから

優しい呼吸はきっと

いつかあたたかな

光をここにそそぐでしょう

————–

雨が過ぎれば春の光

木々たちは太陽の下

優しい呼吸をするでしょう

だからぼくたちも

優しくこの心身から

生まれる何かを

信じていたい

笑うでしょう?

あなたはどうだろう?

世界の明日はどんな色だろう

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