コラム ビューティフルマインド

2001年公開の伝記映画『ビューティフルマインド』を観た。

ノーベル経済学賞を受賞実在の天才数学者ジョン・ナッシュの半生を描く物語。

第74回アカデミー賞各賞。第59回ゴールデングローブ賞各賞を受賞した作品。

 

プリンストン大学院の数学科に入学したジョン・ナッシュは「この世の全てを支配する理論を見つけ出したい」と一人で研究に没頭する少々、いやかなりの変人として描かれている。

 

妄想か現実かわからないMITのウイラー研究所という国の軍事機関の一員となり、

愛する女性アリシアと結婚する。

 

初めてのデートはパーティへの参加、

そのときの二人で見上げた星空と、

そのときのジョン・ナッシュの行動がぎこちなくも美しい。

 

世俗にいながら、全てを悟ったような美を放つアリシアは、

彼の全てを受けとめようと、彼と寄り添う日々。

 

政府組織は敵国であるロシアの秘密暗号の解読を彼の任務とし、

それを放棄しようとしたジョン・ナッシュに上司のパーチャが離れてゆく。

それをきっかけにし徐々にジョン・ナッシュは統合失調症を発症し、

アリシアの、そしてジョン・ナッシュ自身も人生との向き合い闘いが始まる。

 

見えない敵。幻との闘い。

 

実話と映画にはかなりの相違があるらしく、

ジョン・ナッシュ アリシア夫妻には現実的にかなりの謎を残している。

映画では愛を描かれているが、実際には二人は離婚していたらしく、

この映画の公開の年に再婚している。

 

そして2015年に、二人共に乗っていた車の事故で亡くなっている。

何か抗えない運命の激流に揺さぶられてしまった数学科学者夫妻の人生。

その重みの深さを観た気がした。

 

人生の中、迫りくる波の大きさは人それぞれなのかもしれないが、

何かとても大切なことを教えてくれている映画なのだと、

事実関係を調べたりするとなおそう思う。

 

心に風邪を引くような引き金は誰もが持っている。

風邪で終わらないこともある。

だから「暖かくしなよ」と、「そんな薄着だと風邪ひくよ」予防策を講じることが、

この人生でのふれあいなのでしょう。

 

ジョン・ナッシュが研究したのは「ゲーム理論」という、

人生と経済に関する哲学なのだけれど、

現代の経済発展に多大なる影響を与えているという。

 

カーネギーの本にある言葉で言えば、

今という船に乗り、扉を閉め、水が漏れ入らいように、

過去を閉め出し、未来を閉め出し、

亡霊を閉め出し、今日という1日を区切りに生きられたなら、

きっとぼくらは、精神を攻撃してくる病にも勝てる。

 

そうだよなと、思いながら今ぼくはこのブログを書いているんです。

恐れは過ちから生じる。

過ちは煩悩から始まる。

自己防衛に似た承認欲求。

過去もなく未来もなく、

今を慎ましく、ありがたく、

昨日に比べたら今日は少し過ごしやすそうな天気のようだ。

梅雨の入り側ということで、気圧はちょっと変だけれど、

今日できることを精一杯。

向き合いたいと思います。

PAGE TOP